年中問わず食中毒が起きる可能性があります

昨日の那覇マラソンに出場された皆さま、本当にお疲れ様でした!
まだまだ暑さの残る中、42.195キロという長い長い距離を、ひたすら前を向いてゴールを目指す姿は、毎年の事ながら胸を打たれます。
ジョガーの皆さま、そしてボランティアの皆さま、その他応援をしてくれた県内・県外の皆さま、お疲れ様でした。
さて、本日お伝えするのは、この時季にも起こる食中毒。
梅雨のジメジメした時季に多く起きることが多いですが、涼しくなってきた頃でも油断は大敵。
食中毒はいつだって起こる可能性があるのです。
何度も繰り返しお伝えしていますが、今一度手洗いについて注意喚起を行います。

アルコールに耐性をもつノロウイルス

年中通してその事例件数が多く挙がるのが、『ノロウイルス』です。
『牡蠣を食べて症状が出てしまった!』という事例もありますが、実際には、『二次汚染』による事故事例が多いです。
二次汚染、とは、食べ物はしっかり加熱や殺菌が行われていたのに、その後に食中毒菌等を『付けて』しまうことを言います。
例えば、ハンバーグなどは中までしっかり火を通さないと、食中毒が起きる可能性があるので、皆さんしっかり火を通すかと思います。
その工程まではうまくいったとして、その後、汚れた作業台で調理を行ったり、菌がたくさん付いているお皿に盛り付けたり、手洗いを行わずに調理作業を行ったり…等をすることにより、調理済みの製品にあとから菌などを付けてしまうことを【二次汚染】と言います。
今日は事例としてノロウイルスによる二次汚染を例に取ります。
ノロウイルスに感染してしまっている調理担当者がいるとして、例えばその人の手にウイルスが付着している場合、調理前にアルコールを噴霧しても、ノロウイルスは耐性があるので生き残ります。
そして、ノロウイルス感染者が触れた場所、例えばドアノブや包丁の持ち手、作業台やお皿などに付いてしまったウイルスがお客様の口に入ってしまったら…。
一気に感染が拡大してしまいます。
ノロウイルスは、少ない数でも悪さをしてしまう厄介なウイルスです。


正しい手洗いで防げる食中毒

では、ノロウイルスなどによる食中毒はどうやって防ぐか。
『アルコールも効かないの?』
『見えないウイルスをどうやって防げばいいの??』
と、色々不安なことが出てくるかと思いますが、あまり怖がる必要はありません。
基本的に、菌やウイルスは正しい手洗いによって【洗い流す】事ができます。
私たちはこの2~3年で、新型コロナウイルスという未知のウイルスによるパンデミックを経験しました。
そして、そのような場合でも、対応方法を考え、生き抜く力を身につけています。
食中毒菌も基本的な考え方・除去の方法は同じです。正しく洗って(洗浄)、消毒することで食中毒のリスクをぐんと減らすことが出来ます。

手洗い講習会やっています

私たちクロックワークは、調理に携わる人や法人様に向けて、手洗い講習会を行っています。
実際の手の洗い方を確認し、日々どれだけ手が洗えているか(もしくは洗えていないか)を見える化し、標準化するための講習会です。
また、この講習会は単なる手洗いに留まらず、【衛生管理とは何か】ということに対して、自社の現状を知る1つのきっかけにもなります。
衛生管理に対する意識が低い、またはHACCPって何?、実際の手洗いについて従業員の現状を確認してみたい、等とお困りの事業者様はぜひ一度ご相談ください☻