微生物たちの「声」を聴いています

私たちは、微生物たちの「声」を聞いています。
もちろん、微生物たちはわたしたち人間のように話すことはできません。
しかし、微生物たちは単純に増殖を繰り返す生物です。まったくの「無」から突然発生することはありませんし、環境が整わない限り生きていくこと(増殖すること)もできません。
食品や環境に微生物が発見された場合には、そこに増殖するだけの理由と侵入経路があるのです。
私たちは、微生物たちの種類や数、その他の状況から微生物たちがどこからやってきて、どうして増えたのかを検査で調べています。

毎日のルーチンワークから開放されたい

検査室が小さくて、器具・培地が用意できない

ぜひ私たちにお手伝いさせてください!

賞味期限検査

お客様に「安心・安全」に美味しく召し上がっていただくために消費/賞味期限は「客観的な項目」で決めなければなりません。

「客観的な項目」とは、数値化できる項目のことです。
・微生物検査
・理化学検査
・官能検査
期限表示はその加工食品の特性に応じて、科学的に判断しなければなりません。
この科学的データ(微生物検査・理化学検査・官能検査の結果)に基づいて、食品の製造者が自らが消費/賞味期限設定を行います。
私たちは、微生物検査により、消費者にとっても製造者にとっても重要な消費/賞味期限設定の科学的データを提供します。

消費/賞味期限設定を行なう際の保管日数の考え方

よくある検査例

  検査品例 おすすめ検査項目 最短報告日
弁当・惣菜 加熱食品(焼き物・煮物・フライ等) 一般生菌数・大腸菌(E.coli)・黄色ブドウ球菌 4日~
非加熱食品(サラダ等) 一般生菌数
生めん類 生めん類 一般生菌数・大腸菌(E.coli)・黄色ブドウ球菌 4日~
ゆで麺 一般生菌数・大腸菌群・黄色ブドウ球菌
具など(加熱済み) 一般生菌数・大腸菌(E.coli)・黄色ブドウ球菌
具など(未加熱) 一般生菌数
洋生菓子類 ケーキ・クッキー等 一般生菌数・大腸菌群・黄色ブドウ球菌 4日~
ジャム等 一般生菌数・大腸菌群・黄色ブドウ球菌
真菌・水分活性
漬物 漬物等 一般生菌数・カビ・酵母 4日~
一夜漬け(浅漬) 一般生菌数・大腸菌(E.coli)・腸炎ビブリオ
豆腐 島豆腐等 一般生菌数・大腸菌群・大腸菌(E.coli)・黄色ブドウ球菌・セレウス菌 4日~
  一般生菌数・大腸菌(E.coli)・黄色ブドウ球菌・水分活性・pH 4日~

※擬陽性等で追加試験を行なう場合は、検査結果が出るまでに数日伸びる場合があります。

各検査項目内容

食品の微生物汚染の指標となる細菌。
食品の安全性・保存性・衛生的取り扱いの良否など総合的な評価に使用する。

衛生管理の汚染指標となる菌。
調理時の加熱、または使用器具などによる二次汚染が無いかの評価に使用する。
(病原菌汚染の可能性があるか否かを示し、安全性を評価する衛生指標菌)

衛生管理の汚染指標となる菌。
作業従事者の衛生管理の評価に使用する(ヒトや動物の皮膚に常在する細菌の一種)

食品の保存性の指標
食品の水分活性は,そこに存在する微生物の生育に重要な影響を及ぼします。
水分活性が分かれば,どの微生物が当該食品の変敗の原因になり得るかをおおよその予測可能。

一般生菌数の指標例(一部)

推奨試験項目

  一般生菌数 大腸菌群 大腸菌 黄色ブドウ球菌 腸炎ビブリオ サルモネラ セレウス菌
生鮮魚介類      
魚肉練り製品    
牛肉・豚肉・鶏肉    
食肉製品    
卵及びその加工品      
野菜    
弁当・惣菜・調理パン
豆腐類    
乳製品
(アイスクリーム)
       
和洋生菓子  

◎:検査を通常実施する項目
○:検査実施が望ましい項目
△:検体により検査を実施する方が良い項目

検査のことで分からないことがあれば、お気軽にご相談ください。
担当者が直接お答えいたします。