第6話 ケーススタディ~お客さんに“響く”情報発信とは?

前回および前々回のコラムで、【DMで好反応を得るための7原則】や【情報発信の3大ポイント】について解説してきましたが、今回は、お店が実際に送っているDMやメールを紹介しながら、お客さんに“響く”ポイントや、やってはいけないポイントなどを解説していきたいと思います。

1.周年、フェアの告知、新メニュー紹介など

このようにお店が知らせたい情報がある場合は書きやすいですね。早くお伝えしたいというモチベーションもあるでしょう。しかし、地域密着のお店ならではの伝え方があるのでご注意ください。実例を見ていきます。

周年祭-有名店の一斉メール配信の例 

周年祭のお知らせというと、かしこまった文章や、ビジネス文書のテンプレートみたいなものになりがちです。チェーン店や有名店ならそれでもいいですが、地域密着のお店がそれをやると反応が悪いので要注意。

周年祭-地域密着店のメルマガの例

フランクに、お客さんと会話をしているような伝え方が響くと思います。もちろん、差出人の名前は名乗りましょう。

1-2.新メニュー紹介-地域密着店のメルマガの例

新メニューの魅力を伝えるのに、グルメリポートなどによくある言葉で語られていてもあまり響かないものです。店主やシェフあるいはメルマガ担当の方の感想や感動を自分の言葉で発信していくと読み手(お客さん)に伝わります。

主な内容は、季節の新メニューの紹介ですが、おいしさが伝わってきませんか?
こんなお知らせなら、お店に行ってみたくなりますよね。

2.通常メッセージ-地域密着店のメルマガの例

お客さんと定期的な接触をしていくにあたって、一番悩むのが通常時のメッセージです。フェアもない、新メニューもない時に、いったい何を伝えるのか?

毎回毎回クーポンつけて「来て、来て、来て」では読んでもらえなくなります。 安さや便利さだけで選ばれているお店ならそれでもいいですが・・・

前々回のコラムでお話しした、お店の“奥”の話をすることで、お客さんとお店の心理的な距離はどんどん縮まってきます。また、常連になればなるほど、メニューのことやお得なフェアの内容より、店主の昔話とか、お店がこれから目指すもの、といった話の方が、ずっと興味を持って読んでくれるものです。

3.お客さんと良好な関係づくりができると-地域密着店のハガキDMの例

ここでは、あるお店の夏場の売り上げ新記録を達成した一通の暑中見舞いはがきをご紹介します。

お店のPRも来店促進も何もない、純粋な暑中見舞いです。このお店は名古屋名物の一つ「味噌煮込みうどん」専門店。アツアツの味噌煮込みは、毎年夏場は売り上げが落ちます。しかし、この年の8月は創業以来の売り上げ新記録を達成。常連さんは口々に「暑中見舞いを見たら食べたくなった」といってくれたそうです。もちろん、暑中見舞いでいきなりこういうことは起こりません。このお店も半年ほど前から、集めた顧客リストに毎月1回ハガキDMを送っていました。もちろん、7原則3大ポイントをしっかり意識して。

4.最後に

コロナ禍の今、お店が取り組んでいる対策についても、しっかり発信するべきと思います。取り組みについて詳しく説明するDMを発信してもいいし、毎回送るDMの文末に、対策をしていることを記載するのもいいでしょう。